作詞・作曲ヒロト。1987年の作品。メジャーデビューしてから3枚目のシングル。
この曲は単にロックの曲として紹介されているが、その内容は恋歌(バラード)である。
そんなこともあってかいいタイミングで河ちゃんが奏でるファルセットの声が気持ちよく聴いている人の耳に届くのだ。
にしても、ただ「トゥー・トゥー・トゥー」と連発しているだけなのにこの格好よさ。僕はクイーンのフレディ・マーキュリーが同じように連呼する「BICYCLE」のフレーズを思い出した。
ようはリズムとメロディがとってもいいのだ。だから心地よいと感じるのである。試しに今「トゥー・トゥー・トゥー」と口ずさんでみるといい、自然と頭でリズムを取っている自分がわかるし、また、自然とメロディを奏で出すから。
この手の音楽的な技術の高さがあるのものブルーハーツの特長だろう。ただのパンクバンドだとメッセージの強さであるとかライブ上でのパフォーマンスにばかり注目や注力がいってしまい本来のアーティストの部分がないがしろにされてきた気がするし、現に日本のパンクシーンはそのおかげでブルーハーツが登場する以前は異端されていたと思うからだ。
こんな風に一曲を詳しく解説してみると、ブルーハーツが一時代を築いたバンドである実力がわかってくるのである。
ハイロウズ時代に発売された『日曜日よりの使者』。僕はこの曲がとっても好きなのだが『キスして欲しい』とそのリズムスピードは違えど、似たようなメロディラインの心地よさを感じるのだ。
『キスして欲しい』が立て揺れのリズムであるなばら、『日曜日よりの使者』は横揺れ。でも、どちらもメロディがとにかくいい。
『キスして欲しい』からパンクを抜いたのが今のハイロウズであり、この『日曜日よりの使者』のような曲だと思う。
パンク好きならやっぱりブルーハーツ初期の曲を聴くべきだろう。